今回はカラーダイヤモンドの評価に関して基本的な部分に関して述べたいと思います。
GIAのカラーダイヤモンドの評価基準はカラーダイヤモンドの色相(Hue)、色調(Tone)、彩度(Saturation)の3つの軸から評価されます。
と言われても色のお勉強やパソコンでのデザインの経験がないとあまり聞かない言葉だとおもいますので、図を使って説明してみます。

色相、色調、彩度の3軸の図
  • 右 図1:色相、色調、彩度の3軸の図

まず色相とは簡単に言えば色の種類、イエロー、ピンク、ブルー、ブルーグリーン、パープルなどの色のことを言います。グレーの輪っか部分が色のスペクトラを輪っかにしたようなものです。
色調と彩度はレポートでよく見られる Fancy Vivid ~、Fancy Intense ~、Fancy~、Fancy Deep~、Fancy Dark~、などの色の修飾に影響します。
彩度でいえば外側に行くにしたがって彩度が高く、色調に関しては上側が明るく、下側が暗くなります。

例:
Fancy vivid orange yellow(ファンシービビッドオレンジイエロー)
→Fancy vivid (ファンシービビッド): 色調と彩度の2軸
Orange Yellow(オレンジイエロー):色相の位置

高いレベルでの彩度連続した色相、色調、彩度の3軸
図2:高いレベルでの彩度連続した色相、色調、彩度の3軸
GIAのカラーダイヤモンドスケール
GIAのカラーダイヤモンドグレーディングで使用する代用的な27色のカラーチャート
チャート1:代表的な27色のカラーチャート

この色相は、GIAが色付きを説明するために使用する27の色相のそれぞれを示しています。
ダイヤモンド。 例は、次の強い彩度レベルで再現されています。
各色相。 色はさまざまな色調で最も強い彩度に達し、これは
サンプルに示されています(たとえば、黄色のサンプルは
青)。 左側のモデルの灰色の帯は、一般的な場所も示しています
これらのサンプルのうち、色相円の周りを遷移するとき。表記に関して
例えば

色相、色調、彩度の3軸の図の明るい色調の位置
図3: 色相、色調、彩度の3軸の図の明るい色調の位置
GIAのカラーダイヤモンドグレーディングで使用する明るい色調のカラーチャート
チャート2: 明るい色調のカラーチャート

明るい色調では、色は高いレベルでの彩度に達しません。 また、人間の目は、色空間のこれらの場所ではで同じ数の色を識別します。認識出来る範囲が狭まります。
したがって、使用される色の用語は少なくなります。 イラスト4の水色の帯
右側は、チャート2上のサンプルの相対的な位置を示しています。
これらのダイヤモンドは、多くの場合、ライトおよびファンシーライトのGIAカラーグレードに対応しています。

図4:色相、色調、彩度の3軸の図の暗い色調の位置
図4:色相、色調、彩度の3軸の図の暗い色調の位置
GIAのカラーダイヤモンドグレーディングで使用する暗い色調のカラーチャート
チャート3: 暗い色調のカラーチャート

こちらは暗い色調の図ですが、明るい色調のダイヤモンドと同様に、暗い色調のダイヤモンドは高い彩度にはなりません。
あとこの色空間は、人間の目が識別する色空間の領域でもありますので、使われる色の表記も少なくなります。
図4の色空間の図の水色の帯は、暗い色調の般的な場所を示しています。
色相円上のこれらのダイヤモンドは、多くの場合、ファンシーダークのGIAグレード範囲で、グレーまたはブラウンの修飾が使われます。

と簡単に述べようかと思いましたがまとまらなくなってくるので今回はここまで。
カラーダイヤモンドを眺めているときにどこか頭の片隅に置いといてもらえればと思います。

モニターのカラーマネジメントによって色の見え方が異なりますので、図は参考までにご覧ください。
画像の転用はお控えください。

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